▼ 7/5木造大断面工法(KES構法)によるケアセンター見学会参加しました

東京調布市若葉町にて(京王線つつじヶ丘下車)開催。駅から徒歩約12分建売住宅でつぎつぎ開発された地域のはずれあたり、その名のとおり、暑い夏の日差しが照りつける中、周囲には豊かな緑が風にゆれる地域。現地へ着くと30名程の参加者。従来なら鉄筋コンクリートや鉄骨などで造られてきた「高齢者福祉用途」の建物を木造で造る。この用途の場合、2階以上の面積規模により耐火建築物であることが法的に要求される。鉄筋コンクリート造であれば、その条件をクリヤすることは容易だが、今回はコスト面での要因で木造を採用する事になったと伺った。建物重量も他の構造に比較して軽く、基礎への負担も少ない、また工期も短い。さらに一般の木造住宅と同様の壁量計算でOK。しかし木造では、石こうボードなどの何重もの組合せ被覆及び区画で1時間耐火構造を確保する事が要求される、これらのメリット、デメリットを総合しての決定らしい。またこれにはもう一つの背景もある。以前にこれも見学会に参加したことのある厚木の「自然環境保全センター」と同様。木材は大気中の炭素を充分吸収した素材、これを建材として利用する、一方で伐採後の植林にて新たに大気中の炭素を吸収させることができる永続的な環境配慮の資源利用形態。構造用集成材(国産唐松、土台ヒノキ)と接合金物との組合せによる特許構法による。残念だが今回はあの東日本大震災の津波にも耐えた柱脚のアンカーは床合板がすでに施工済のため、確認できなかった。そしてさらに木造は耐火被覆下となり、完成のあかつきには見ることはできない。それでも新たな試み、可能性には敬服。