月間アーカイブ 「2012年3月」

▼ “TOTO 病院・高齢者施設水まわりセミナー”参加

20012/2/23衛生器具メーカーTOTOのテクニカルセンター(桜新町駅より徒歩で約7分)でのセミナーに参加。

現場の看護師さん、介護師さん方へのヒヤリングやアンケート結果も聞けるとの事、誠に貴重な機会。期待感が高い

マンションなど世田谷の住宅街の中、ドライエリアともなっているスロープを下がって行くと、地下のフロアはすぐにも試用可能な、かなりの種類と数の器具が“洗面”、“トイレ”、“浴室”のいろいろなシチュエーションのセットの中に設えてあるショールーム。そこはかなりの広さと高さのフロアで、見返すとゆったりとしたあのドライエリアが気持ち良い、これも水廻りのイメージにふさわしく意図されたものと推察される

 セミナーでは高齢化の進んでいる現状が指摘される。なかでも2020年には“後期高齢者数”が“前期高齢者数”を上回るとの推計。要介護度も進み、体が不自由な状態の高齢者への対応が待ったなし。

「安全安心面」「快適性」「スタッフの働きやすさ」「清掃・メンテナンス」「環境配慮」「プランニング」などのテーマに沿ったセミナー内容となった

 A.病院、高齢者施設 共通の傾向が顕著であり、かいつまんで記しておきます

 事務長さんでは 1.感染対策 2.転倒対策 3.節電、節水 などに関心が高い

看護師さんでは 1.病棟のトイレや浴室の問題点:スペース不足、車椅子対応のものが不足及びこれらの介助の大変さ 

                               2.汚物処理などの改善 

                             などに関心が高い

 「安全安心面」に関するアンケートでは考慮すべき点として

・感染対策 

・転倒対策(トイレで転倒された経験7割以上 適切な手摺の位置高さ、連続性の確保等の工夫、バリアフリーの導入

※ TOTOからは加えて充分な手洗のしやすさ、接触感染対策が重要との指摘あり、非接触器具などの採用が望まれる

「快適性」に関するアンケートでは

・病棟のトイレや浴室の問題点:スペース不足、車椅子対応のものが不足

・臭いや汚れへの対策の必要性

・温水暖房便座の要望が高い

「スタッフの働きやすさ」に関するアンケートでは“バックヤード“の重要性

        ・汚物処理のスペースや動線などの確保や“はね”等の問題点

        ・充分な手洗のしやすさ:高さ、形状

 B.東日本大震災時の病院の現状と対応についての話題も

         医療施設のなんと8割300の施設が全壊又は一部損壊を受けたとの事。断水、トイレ機能のマヒ、清掃、衛生面確保の大変さの中、スタッフの方たちの大変な工夫と努力によって乗り切った例など。あらためて普段からの備蓄(簡易トイレ等)、備え(節水、非常電源、感染対策等)が肝要

 C.ショールーム内見学

“洗面”、“トイレ”、“浴室”の数々のセットの中での実際の新開発の器具等の実演を見学 その場での質疑応答や意見交換がもたれた(写真撮影は不可でした)

 いずれも、より現場の状況に即した実際的なものが望まれており、またこの事は、これらを考慮した器具があらわれなければ意味が無く、今後もメーカーの開発に期待するところが大。       一方我々サイドでは色々な事に関心をもつ事の重要性、そしてあらためて念頭において置くべき貴重な内容の数々

▼ 東京インターナショナルギフトショー2012(東京ビッグサイト) 気ままレポート

2012/2/8圧倒的な広さの会場の中、やあ、にぎやかで活気があります。雰囲気を演出する設えやデザイン、商品に合せて“さすがなるほど”と思わせる各ブース。今回は建築とは直接には関係はない分野ですがいくつか私なりに気になったブースがありました( 写真撮影はできないようなので残念です )

“ホームファニシング&デコラティブフェア”エリア

(1)山崎実業株式会社 http://www.yamajitsu.co.jp/

独自のデザインの生活雑貨を展示。傘立てなどの特徴のある白一色の“ネストパターン”が良く、長く楽しめそう。また女性ならきっとドレッサーのカウンターの上に欲しいだろうなと想像される、ピアスなど装身具を掛ける小振りな“ツリー”が実用的でもあり、愛らしくすてきでしたね。あまり見た事のない“切り絵のパターン”を使ったものもやはりモノトーンで個性的です。それらは白いタイルの上に置かれ、ブース全体の淡い色の設えと良く合っていました

創業は大正、設立は1971年と年季がはいっていますが、良いものを生み出す情熱に富んだ会社らしい

サイト内で紹介されているトルソー型のアイロン台も使ってみたくなりますね~

(2)岩手県二戸市 浄法寺漆

日本の使用量の1%という国産の漆。この質と量を確保するための栽培管理をしているとのこと。東照宮や中尊寺など国宝の補修も担う。日用のお椀などの食器類、優雅でふっくらとした全体のフォルムの中、引き締まったエッジを持つ極めてシンプルな形態。光沢艶を抑えた漆の仕上げは凛としてこれを際立たせる。(写真はサイト掲載の、作家の方々の作品)

 

 

 

 

 

 

(3)株式会社ラ・ルース http://www.la-luz.co.jp/item-category/0211.html

特に木製のキッチン用品が目に留まりました

“きのこ”や“魚”の箸置き、“十字”鍋敷き、“ふくろう”の七味入れ、等々愛らしい、

“しかの角”部分をフォークの先にあてたもの、これなどは、どこかなつかしい?・・・後から考えるに“石器時代”の手作りの道具ないしは動物の象徴?を連想していたような・・・。いずれも木の温かみを表現したもので子供に喜ばれること間違いなさそう~

 

 

 

(4)ichiori shade 市川織布工場 http://ichiori.com/

遮熱には窓の外の日除けが効果的、昨夏は我が家でも“よしず”の恩恵に預かりました。

これはポリエステル再生糸で屋外用。和洋どちらにも合うおおらかでさわやかな印象の色使いでゆらぐシェード。室内の涼を味わう“すだれ”や視線を遮る“のれん”代わりにも利用できそうです

 

いずれも実用的であると同時にポエムや夢を売るもののようです